ノンフィクションライター・古庄弘枝
ある日突然、詳しい説明もなく、自分の住むマンションの真上で工事が始まり、携帯電話の基地局が設置されたら、あなたはどうするだろうか。
まさに、そんな状況下、なんとか基地局を撤去したいと頑張っている人たちがいる。フィンランド人のクリスティーナさんとその夫のAさんだ。
2人が暮らすのは、神奈川県川崎市にある高台に位置するマンション。当地は緑が多い住宅地で、子育てがしやすい地域。「たまプラーザ」駅(田園都市線)から渋谷へ20分という、通勤に便利な場所でもある。
2人がそのマンションの最上階(7階)を購入したのは2009年。バルコニーがあり、街が一望できる七階のマンションは快適で、2人の子ども(小学生)もそこで育ててきた。クリスティーナさんは自宅でインターネット関連の仕事をし、Aさんは外資系企業に勤めている。【続きは長周新聞】