楽天の基地局設置をめぐる相談が急増

■執筆者:黒薮哲哉

楽天による基地局設置をめぐって、「電磁波からいのちを守る全国ネット」への相談が急増している。この1週間だけで新規相談が3件あった。

通信基地局が一旦設置されると、基地局周辺に住む住民は、半永久的にマイクロ波に被曝することになる。楽天をはじめとする電話会社は、総務省の電波防護指針(規制値)を守って操業するから健康被害は発生しないというスタンスを取っているが、総務省の規制値そのものが、電磁波の厳しい規制を望まない産業界の意向を受けて策定されているので、危険性が払拭できない。

次に示すのが電波防護指針の比較である。

日本:1000 μW/c㎡ (マイクロワット・パー・ 平方センチメートル)

カナダ:900 μW/c㎡

パリ:6・6 μW/c㎡

欧州評議会:0.1μW/c㎡、(勧告値)

なお、5Gで使われるミリ波についての安全性の研究はまだ途上の段階だが、これまでの電磁波研究の成果から察して、人体に影響がある可能性が極めて高い。多くの専門家が警鐘を鳴らしている。従って「予防原則」を重視し、基地局を設置させないことが肝心だ。

 

基地局問題についての相談・支援に費用はかかりません。相談の際は、基地局の場所と電話会社名をお知らせください。

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